京王電鉄は19日、同社初となる有料座席指定の特急列車に使用する新型車両5000系を報道陣に公開した。同社の新型車両導入は16年ぶり。9月29日から通常列車として営業運転を開始し、座席指定特急の運行開始は来春を予定。座席指定特急の停車駅、料金、愛称については来年1月に発表する。高まりつつある通勤時間帯の着席ニーズに応える。

<写真特集>京王電鉄5000系

先頭車両の先端部に丸みを帯びたデザインを初めて採用した5000系

 5000系は、列車の進行方向向きのクロスシートと、窓を背にしたロングシートの両方に転換できる座席を採用。座席指定特急として運行する時はクロスシート、通常列車の場合はロングシートで運行する。

 座席の幅は460ミリメートルと既存車両より10ミリメートル広げた。ヘッドレストとひじ掛けも設置し、座り心地を高めた。座席の色は、従来車両が小豆色なのに対し、濃い茶色とグレーを採用。車内も一部に薄いクリーム色を取り入れるなど、落ち着き感を演出する。車内では、無料Wi-Fiが利用できるほか、座席指定特急として運行の場合は電源コンセントも使用可能という。

特急として運行する時はクロスシート、通常列車の場合はロングシートで運行する

 外装は、先頭車両の先端部に丸みを帯びたデザインを初めて採用した。設計に関わった車両電気部車両計画改良担当課長の若林茂則さんは、「座席指定という新ジャンルなので、見た目でインパクトを与えたいと考えた」と狙いを説明。乗客には「座った時の体感の良さや、車内の落ち着きを感じてもらえれば」と話した。

 首都圏の鉄道各社では、小田急が2018年3月のダイヤ改正から平日朝の特急「ロマンスカー」の本数を7本から11本へと増発を予定するなど、通勤時の着席ニーズの高まりに合わせて、これら有料着席列車のサービスを拡充する動きが見られる。

(取材・文:具志堅浩二)

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