朝市の日は清掃から参加 劇団仕込みの本格派ステージに衝撃

朝市の日は商店街をグルリまわってくまなく清掃(撮影:志和浩司)

 毎月一度あるという朝市の日、午前6時過ぎに商店街を訪れると、やがて衣装姿のメンバーが姿を現し、掃除を開始。本来は5人組だが、この日はあいにく2人が欠席。「奥山化粧品店」こと奥山静香、「鳥の谷口」こと谷口礼子、「アイス市場」こと市場法子の3人というラインアップだ。市場は風邪をひいてマスク姿。体調を考慮し、ステージからの参加となった。

「帰ってきたキューピッドガールズ」のステージ

 朝市も落ち着き、午前10時になると商店街の一角、田丸神社前でステージがスタート。お客さんも三々五々、集まってきた。時間がゆったり流れるレトロな商店街らしく雰囲気はゆるいが、そのゆるさがいい。そう思ってゆるい気分で見ていると、歌といい踊りといいMCといい、曲間のバラエティーコーナーといい、スキのないしっかりとしたパフォーマンスと構成。「なんなんだ、このクオリティーの高さ!」と驚いたが、彼女たちの出自を知って納得。全員がシアターキューブリックという劇団に所属する役者なのだ。

 集まったファンは、さまざまな年齢層の大人の男性が多い。撮影は基本的には自由なので、カメラを持っている人も結構いる。近所や、せいぜい都内近郊から来ているのかと思いきや、なんと神奈川県の平塚から来ているという年配のファンがいた。

 「シアターキューブリックの舞台で彼女たちを知って、それからずっと追っかけですよ」と満面の笑み。そんな熱烈なファンの人たちのほか、通りかかった地元の人たちも足をとめてステージを楽しむ。

 会場となる田丸神社前広場は、街中の小さな公園のようなスペース。メンバーたちが現れると、ファンもマナーよく自分たちの観覧位置を守ってライブを楽しむ。あうんの呼吸で通じ合っている様子は、地域密着型アイドルの大きな魅力ともいえる。
 

いまや商店街に欠かせない存在となったキューピッドガールズ(撮影:志和浩司)

 ステージ終了後は、集まったファンとともに商店街をぶらぶら。楽しい食べ歩きの時間だ。それも終えた後にメンバーたちに話を聞いたが、シアターキューブリックは年に2、3回をめどに公演をしているそうで、MCタイムなどに参加していた男性も同劇団の役者なのだとか。設立は2000(平成12)年。2010(平成22)年から拠点を「すみだ」に移し、"遊園地のようなまちづくり"に向けて活動を開始したという。地域を元気にすることで日本全国を楽しくしていく活動や作品を発信する、新しいタイプの劇団とのことだ。

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