東京都の小池百合子知事は10日の定例会見で、28日に都議会の臨時会を招集し、豊洲市場の土壌汚染対策追加工事費約30億円をはじめとする総額73億円(債務負担行為を含む)の補正予算案を提出する方針を明らかにした。小池知事は「今回の補正予算で、豊洲市場への移転準備を早期に整え、築地再開発の検討をスピード感を持って進める」と述べた。

土壌汚染対策の工事費は約30億円

[写真]定例会見する小池知事

 豊洲市場の主要建物下のいわゆる「地下空間」に、土壌汚染対策の盛り土がなかった問題で、同対策を検討する専門家会議は6月11日、地下空間の床面をコンクリートなどで覆い、内部を換気する案や、地下水の水位を維持する地下水管理スステムを強化する案などを提言した。都はこれに基づいて追加対策工事を実施する方針で、30億円のうち地下空間の工事に13億円、地下水管理システムの対策に16億円を見積もる。

 補正予算案にはそのほか、引っ越し作業の再準備をはじめ豊洲市場開場に向けた移転準備に必要な経費25億円、カーブミラーの大型化やトイレの設置などといった豊洲市場の使い勝手向上のための経費1000万円、築地の再開発に向けた検討に必要な経費として2000万円をそれぞれ計上。築地の再開発については、補正予算の成立後、都市計画や経済・経営などの学識経験者、行政関係者で構成する「築地再開発検討会議(仮称)」を設置し、開発コンセプトの検討などを進めていく。

 東京都議会は9月にも定例会が開かれる。それを待たずに臨時会を招集する理由について、小池知事は「豊洲市場への早期移転を円滑に行うため。できるだけはやく予算の部分も決めておこうということ」と述べた。

(取材・文:具志堅浩二)

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