東京都議会の改革を進めるため、都議選後新たに設けられた議会改革検討委員会の木村基成委員長(48)=都民ファーストの会=に12月1日から始まる第4回定例会を前に、現在の議論はどこまで進んでいるか、話を聞いた。

 都民ファーストが公約で、選挙後100日以内の実施を掲げた「議員公用車の廃止」が実現できていないことについては、「全体的な議論の流れは、廃止よりも使途基準や台数の見直しの方が優勢」と「廃止」を見送り、運用見直しで検討していると明かした。

都議会改革検討委・木村委員長に聞く「今後は議会改革議論、速度上がる」

「政務活動費での飲食禁止」合意したが「新年会」支出は継続審議

公約だった議員公用車廃止はコストの面から運用の見直しになる見通しを明かす木村基成・都議会改革検討委員長

 他の自治体よりも高級車を使い、台数が多いと指摘されている議員公用車については、試算の結果、議員公用車を廃止するよりも、民間タクシー会社にハイヤーを頼む方が高コストと見込まれた、と説明。議員公用車の使用ルールに関して、木村氏は今後、委員長私案をまとめて検討を進めていきたい、とした。

 また、同じく選挙後100日以内に実現するとしていた公約の「政務活動費での飲食禁止」は、会議や視察・研修、グループ活動に伴う飲食経費や、宿泊時の食事代への支出をすべて禁止することが検討委員会で合意。しかし、都議の政務活動費の使途として多く支払われていることで問題視されている「新年会」の支出は廃止の声も多いものの、まだ「継続審議中」と話した。

 選挙後100日を過ぎて、公約が未達成で期日を過ぎたことについて、木村氏は、議論の進め方の検討に時間を費やしたと説明。「進め方は固まったので今後議論のスピードは加速する」と述べた。

 このほか、常任委員会のインターネット中継について大枠が決まり、2018年度上半期にまず総務委員会で試行すると説明、タブレットなどを使用することによる電子議会化も「特に異論は出ていない」と語った。

【木村基成(きむら・もとなり)】
1969年10月7日生まれ。東京都出身。法政大大学院修士課程修了。会社員、参議院議員秘書を経て、2013年に東京都議会選挙に初当選(世田谷区選出)。現在、都議2期目。都民ファーストの会・政務調査会長代理、議会改革検討委員会委員長を務める。

(取材・文:具志堅浩二)

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