都議会の改革に向け、新たに「議会改革検討委員会」が設置されて4カ月が過ぎた。これまでどのような経過で議論が進められてきたのか。議会改革検討委員会のメンバーで、都議会民進党・幹事長代行の山口拓氏(45)に話を聞いた。

都議会改革検討委員会は何を話し合ってきたか・5会派インタビュー

「政治活動と政務活動の切り分けが難しいものは自らの費用で」

検討委員会の議論を振り返る都議会民進党・幹事長代行、山口拓氏

●「政務活動費の飲食費への支出」について

── 「政務活動費の飲食費への支出」に対する民進党会派の立場を教えてください。

 これまで前身の都議会民主党のころから、私どもは飲食に関して政務活動費で充当すべきでないということを一貫して貫いておりますし、委員会の会合では、このままこの立場を主張させていただきました。

── 議論はどのように進んだのでしょうか。

 1回目(打ち合わせ会)からあり方については支出の内容の見直しなどに取り組まねばならないという共通認識を、各会派とも持っていたと思いますし、2回目(同)からは具体的な論点整理を行い、改革に向けてどのように取り組んでいくべきか検討していた、という認識でいます。

── 10月31日の第2回委員会で、新年会などの会費への支出以外では合意しました。

 (宿泊にともなう食事代も支出禁止となったが、宿泊費と食事代が明確に区分できない場合に限り、充当は可となったことについて)ここは難しいところですが、宿泊費に朝食費が含まれている場合があり、切り分けられない場合だけを除外して支払うのは物理的に無理がありますので、こういった場合、認めざるを得ないケースもあるのかなと思います。ただ、他のものに関してはこれを認めるべきではないという立場で主張させていただきました。

 (会議や視察・研修、グループ活動にともなう飲食経費への支出も禁止となったが、その飲食経費から茶菓代は除かれたことについて)茶菓に関しても、おそらく反対したところはなかったと思います。会議にともなう茶菓ですね。これはわれわれも当然、必要最小限のものならば、やむを得ないだろうと思っているので、そこは反対しませんでした。

── 新年会などの会費への支出は、その時点で結論が先送りになったそうですね。

 切り分けができると主張する会派もあれば、切り分けは難しいだろうと判断する会派もあると思いますので、それぞれ主張する立場も意見もあるでしょうけれども、それはこれから先、議論を十分踏まえながら検討していかなければならないのではないかという判断だと思います。そこで決めなければならなかったわけではありませんので、これから先、まだ改革に向けて検討していこうということに。

── 民進党会派としては、会費への支出の禁止に賛成だったのですか。

 これまで(政務活動費から充当)していませんし、これからも当然することはないだろうと。

── 会費への支出について、反対していた会派も最終的には納得したのですね。

 改革を必要としているんだという認識は持たれているのだと思います。

── 他に会派で意見が分かれた点は何でしょうか。

 いや、ないと思いますが。

── 必要な飲食への支出もあり得るのではと思うのですが、どう考えますか。

 大変難しいところですが、明確な区分ができないものに対して誤解を生じる可能性があるならば、時代柄というよりも、性質柄支出をすべきではないだろうということで、私たちは改善をしていくべきだと判断しています。

── 「性質柄」についてもう少し具体的に教えてください。

 例えば、打ち合わせや調査、研究、ありとあらゆるところに食事をともなうということを、世の中一般がもう必要ないという判断が求められているのだと思いますので、そこは切り分けて行う、と。食事がすべて懇親だと思いませんが、そこは切り分けて支出をともなわない形態をもってそれらの活動に取り組む、というのが性質柄です。

── 李下に冠を正さず、ということでしょうか。

 それとはまた別だと思います。求められていないことに対して、「ゆっくり食事でもしながらぜひ話を聞いてください」と言われても、「おうかがいしますが、食事は控えさせてください」と言って調整すればいいわけですし、そういうことは振り分けて、きちっと切り分けてやっていくということになるのではないでしょうか。

 たくさんの方々が集まっている会で、さまざまな話を聞く機会も昔はなかったわけではないと思いますし、理解ができないわけではないのですが、もう、そういったところにうかがうのであれば、自ら会費を支払って参加して、政治活動と政務活動の切り分けが難しいものは自らの費用の中で活動していくというところが、これからの正しい活動のあり方だと認識しています。

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