東京都が発表した「東京23区の大学の定員増の抑制に係る緊急声明」

 東京都の小池百合子知事は2日、政府が進める東京23区内の大学の定員増抑制について「理不尽かつ不合理な規制だ」と反対する緊急声明を発表した。知事は「教育は国家100年の計。今後も先頭に立って国の動きに反対したい」と話した。

 声明は「『東京対地方』の構図をいたずらにあおっている」「日本の大学の国際的地位が低下する」「学問の自由や教育を受ける権利を制約する」と問題を指摘し、定員増の抑制と地方創生という別々の問題を同一視するのは根本的に間違っていると主張している。

 小池知事は、東京都のほか、特別区長会や東京都公立高等学校長協会、東京都専修学校各種学校協会といった他の団体も声明に賛同していると説明。「各方面からの懸念がありながら、十分な説明責任は果たされていると思えない」などと批判した。

 9日には、都議会議事堂にある都民ホールで、定員抑制に反対するシンポジウムを開催する予定。小池知事は「国の動きに反対するシンポジウムだ。地方創生と大学のあり方について皆さんと一緒に考えるチャンスにしたい」と述べた。

(取材・文:具志堅浩二)